今応募をしようかどうしようか迷っている先生へ
シンガポール日本人学校は現在、専任の先生を募集中です。募集要項はすでにご覧になった通りですが、我が校の情報が足りないと思っているかもしれませんね。そのため、今回は我が校へのイメージを持ってもらおうと思い、我が校のことをお話ししたいと思います。
シンガポール日本人学校は、小学部はチャンギ校とクレメンティ校の2校、そして中学部があり、3校体制の大規模校です。現時点で児童生徒数が2,250名を超えていて、世界の日本人学校の中で3番目の規模になっています。3校合わせて、日本人および外国人の教員が150名近く在籍しています。
打てば響く教育
想像してみてください。
1度の指示でビシッと動ける子どもたち。
想像してみてください。
すごく素直で純粋な子どもたち。
想像してみてください。
表情豊かで表現上手な子どもたち。
想像してみてください。
何事にも一生懸命に取組んで、時には悔し涙を流す子どもたち。
シンガポール日本人学校の子どもたちは、良い意味で先生の想像を超えるでしょう。ここでしか積めない経験があります。ぜひ、先生にも経験してもらいたいと思っています。
温かみのあふれる環境
我が校の歴史は古く、1966年開校です。おかげさまで50周年を迎えました。だからといってはなんですが、チャンギ校を除いて校舎の外観はちょっと古いです。でも実は校舎の改修を進めていて、教室や特別教室はとてもきれいになっています。
さらに、各校さまざまな取組みとして、児童生徒の作品を掲示したり、英会話で作った課題の作品を展示したり。
ノスタルジックな校舎に、ぬくもりが加わって、海外にいるのにどこか懐かしさを感じさせる環境です。
打てば響く子どもたちだから、ここにいる先生はついつい頑張っちゃいます。そうなると、どんどん学校がよくなってしまいます。そうなると子どもももっと頑張ります。その結果、先生ももっともっと頑張っちゃって、というスパイラルが存在する学校に興味はありませんか?
先端を行くICTツールが簡単に使いこなせるようになる
4年前から、小学部では担任の先生、専科の先生にiPadを1台ずつ持ってもらって、教室に50インチの液晶TVとApple TVを設置しています。iPad、Apple TV、液晶テレビを無線LANでつなげています。中学部は各教室の天井にプロジェクターを設置していますし、英語やイマージョンだけではなく通常の授業でもChromebookを活用しています。
ここで質問です。
先生は机間巡視のとき、ある児童のノートがとてもきれいで整った書き方をしているので、お手本としてみんなに見せたいと思ったら、どうしますか?
ノートを借りて教卓に戻り、実物投影機(書画カメラ)とプロジェクターをつなげて、映し出しますか?
たぶん、そうしている学校が多いのではないでしょうか?
我が校の場合は、校舎には無線LANを設置しているので、各担任は机間巡視の時にiPadを持ち、そして児童の手元をその場で無線LANで繋がっている液晶テレビに写し出します。わざわざ教卓に戻ってノートを写し出さなくても、児童の動きを妨げずに、お手本をみんなにシェアすることができます。
また、体育の授業もiPadで動きを記録して、すぐにレビューをすることができます。動きを子どもたちに見せて、その場ですぐに正しい動きへ直すことができます。
理科の実験も、社会で習う地域のお祭りも、iPadですぐに動画を検索して見せることができます。
授業のスピードが上がるし、授業のつかみもしやすくなるし、iPadは先生方の必要不可欠なICTツールになりました。
中学部も教科によってiPadを利用して、学習効果を上げています。動画を見せて理解を促したり、生徒には実験レポートをiPadで作らせて発表させたり。
また本校はGoogleのG Suites for Educationのアカウントを保有しているので、Google DriveやChromebookの利用や授業での活用なども研究中です。実際に5年生6年生はChromebookを一人一台教室で使用しながら、調べ学習やプレゼンテーションで活用しています。
小学生からITを活用しながら、プレゼンテーションやレポートをまとめる。
先生、こんな環境で子どもに最先端のICTを活用させながらの授業をしたくはありませんか?
先生にお願いがあります。
この環境をフルに使って、授業を組み立ててみてください。
この環境をフルに使って、自分のスキルを磨いてください。
この環境をフルに使って、今までとは違う教え方にチャレンジしてください。
お願いばかりで恐縮ですが、私たちはこんなお願いを聞いてくれる先生に来てもらいたいと願っています。
充実した英語教育環境
小学部、中学部と、英語教育に力を入れています。
小学部には英会話の授業があり、1つの学年を12クラス(レベル順)に分けて授業を行います。そしてイマージョン教育として、音楽と水泳を英語で教えています。
中学部には英語のネイティブスピーカーを配し、ひとつの学年を4つのレベルに分けて、英語の授業のブラッシュアップをしています。また、体育と美術と音楽にはイマージョン教育を取り入れて外国人と日本人の先生がそれぞれの教科を教えています。2017年度はグローバルクラスを開設して、数学と理科を英語イマージョンで行います。
小学生で英検2級を取ることもありますし、中学生は学校中に外国人の先生がいるので英語の日常会話のチャンスがごろごろしています。
子どもたちの英語教育でこれだけ充実した講師陣がいますから、ぜひ先生もこっそり英語のスキルを上げてください。
英会話やイマージョンの先生方はとてもフレンドリーです。お互い仕事ですから、学校ではいろいろとコミュニケーションをすることでしょう。ある日突然、英語が話せるようになっている、ということも否定することはできないのではないかと思います。
異文化を知るチャンスが盛りだくさんと充実した課外活動
小学部では外国語活動をつうじて、諸外国の行事や休日について学ぶチャンスがあります。例えばDeepavaliというインドの休日についての授業があります。
授業ではDeepavaliに関することを学びながら、関連するモノを作るワークショップがあります。こうした活動は日本にいたらまずチャンスはないかもしれません。
他にも、課外活動が日本の学校よりも多く、Singapore Zooへ写生に行ったり、自然公園を散策したり、現地の大学へ行って学生に英語を使って質問したり。
そうした活動を計画し、実行するのも先生の大切な仕事です。日本ではできない体験が、ここで一つできることになります。
厳しさも当然あります
良いことばかりではないのが世の常です。
我が校は生徒児童の保護者も、積極的に教育に関与します。家庭のバックアップが非常に手厚くなっています。その分、保護者から要求されるレベルは上がりますから、先生は力不足を感じるかもしれません。
打てば響く教育ができるということは、響かなかった場合は先生の指導力を振り返らなければならないかもしれません。
またシンガポールは住みやすいといっても、あくまでも海外ですから、トラブルや意思疎通の問題、健康に不安を感じるかもしれません。
ですから、すべてがバラ色であるとは言えませんので、応募の際はしっかり考えてください。
考えた上で、「よし、チャレンジしてみっか!」と決断してくれた先生、私たちはそんな先生に来ていただきたいと願っています。
赤道直下の南国で、あなたの応募を心からお待ちしております。